「サクソフォーン奏者はコクマルガラスのようなもの。たくさんのものを盗まなくてはならない」
サックス奏者:サイモン・ハラム
●重いしでかいバリサク●
以前一回でてきたバリトンサックス。
サックスの中で最低音域を担当しています。
でかくて重いです。菅の長さはアルトサックスの約2倍。
重さは6キロ。
遊び人のような軍隊のような、男性的なイメージの音色の楽器。
低音楽器ならではの『振幅の粗い感じ』、
内臓の間をかき分けられるみたいなバリバリ音とか(されたことないけど)
ものすごく息の量を必要とするちょっと燃費の悪い感じとか、
ちょい悪加減がたまりません。
●バリサクがちょい悪どころか悪過ぎてムラムラする曲●
チャールズ・ミンガス 「モーニン」
サックスはもともとヨーロッパで、クラリネットと低い音域の間を埋めるべく作られたが、
ヨーロッパでは受けが今一つ…
後に軍楽隊で使用されて、それがアメリカに伝わったようです。
音も大きいし、よく鳴るし、金属製で屋外に強く指使いも分かりやすい。軍楽隊じゃ重宝したんじゃないかと思います。
バリトンサックスに関しては、もともとあまり認知されていない楽器だったそうです。
人気に日が付いたのはジャズやダンスホールから。
サックスだけで高音・中音・ベース部分を揃えてアンサンブルしたい!
という時世になったとき、超上手いバリトンサックスプレーヤーがあらわれ
このセクシャル且つかっこよすぎるチェーンソーの存在が知れ渡ったとか。
アメリカ、サックスっていったらジャズなイメージなんですが、
ジャズの発症には胸キュンないきさつがあるので、
すごく平たくジャズの歴史を書いてみました。
結構よく知られている歴史で、詳しいサイトはわんさかあるので
気になる時は詳細をグーグル先生に聞くのが最良です。
●床上手そう?よく言われます。●
バリトンサックスというより、サックス全般に関してですが、「いかにもお色気」なシーンで流れることが非常に多いです。
ただ、バリトンサックスは何となくしっとりしきれなくて、ちょっとちゃめっけがあるお色気って感じです。
いい感じなのに、そういうシーンでちょっとふざけちゃう、みたいな。
ちょと経験豊富ですれちゃってるから、いい感じになると逆に照れちゃう、みたいな。
はい胸キュン。
こてこてのお色気曲については
>テナーサックスさんで。
●サックスの黒い部分●
もてフェロモンだだ漏れな僕たちですが、メンタルはボロボロです。
「サキソフォン物語」によれば、サックス奏者は不幸な人生をたどることが多いそうです。
書中では「サックスは厄介ごとや苦しみのもと。だからサックスに関わるなんてやめとけ」みたいなことを言われる(暗示される?)ようなシーンがありました。
美しい曲を吹きつつ、私生活ではアル中、自殺未遂、暴力、金欠。
それがサックス奏者の末路だそうな。
サックスを作ったアドルフ・サックスさんも波乱万丈。
特許を巡っての訴訟、破産、放火され、従業員を買収され、爆発物を仕掛けられ…
まぁもともと楽器奏者なんて、素敵だけど手堅い人生とはちょっと言えない職業だし
辛い運命をたどった人はサックス奏者以外にもいっぱいいるとは思います。
ジャズやブルースのイメージが強いことも、
『サックス奏者の末路は不幸説』に拍車をかけてるんじゃないかと思います。
●バリトンサックスジョーク●
「バリトンサックスとチェーンソーの違いは?」
「排気システム」
確かにちょっと音が似ている。
でも、そのチェーンソー音が不思議とニヒルでかっこいい。
ブリブリグリゴリ吹かれるともーたまりません。
次元大介みたいな渋さ。
女の子にはバリトンサックスが一番好きって人、結構多いんじゃないでしょうか。
まぁ根拠無いですけど…
●↓バリサクアンサンブルのサイト(リンクします)↓●
東京中低域
バリトンサックスアンサンブルです。
「バリトンサックス か 死 か」!!!!
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