●ファゴット奏者の性格●
ちょっと疑り深いというか…素直じゃないイメージです。
非常にひたむきで素直すぎるゆえに
かつて痛い経験をし、人をすぐに信じなくなったって感じの疑り深さ。
自分を強く見せようと悪ぶってたり、強い振りしてたりするけど、本当はさびしがりで傷つきやすい、そんな感じですかね。
たまに人の真面目な話をちゃかしたりして、あんまり重い話題が充満するのを阻止しようとしたりするが、これは
暗い雰囲気が嫌い、っていうより
「その程度で不幸ぶりやがって、聴いてらんねーわ」みたいな理由からと思われる。
頼りにすると、「私/おれなんかに頼ったりして、うまくいかなくても知らないよ」という無責任でそっけない態度。
でも、実は最後まで見捨てずに寄り添ってくれたりする。という感じのイメージです。
まるで迷子のキツネリスのよう。的な。
●語源●
「ファゴット」の語源は「薪の束」。
余りにも胴体が長いので2つに束ねている事からそんな風に言われているとか。
たたんでも約1.3メートル、伸ばすと全長約2.6メートル。長い。
(ヤマハ楽器のサイト参照)
ファゴットジョーク
「オーボエとファゴットの違いは?」
「ファゴットの方が長く燃える」
吹き口「リード」の構造が同じオーボエと比べてのファゴットジョーク。
ファゴットは音が柔らかく、ちょっとこもった感じで最大音量もそんなに大きくはない。おそらくそこから
「吹いてても聞こえない」=「音が鳴らない楽器なんて何の役に立つの?」
↓
「燃やすか。ちょっとは役にたつだろ」
多分そんな意味のジョーク。
確かに音は決して大きくは無く、ちょっとこもっているので、周りの楽器が大きな音でなってる時などは完全に裏手に回りがち。
でも、周りの楽器がやんでファゴットの音だけが抜け出てきたときの「核」な感じとか、
密かにその曲の印象を決定づけるような、効果的なソロなんかもあって
けっこうオイシイ楽器だと思います。
大体、いくら音量小さいって言っても、弦バスに比べりゃ(以下略)
●ファゴットが美味しい曲●
「神話」(吹奏楽、管弦楽それぞれのバージョンあり)
天岩戸の物語。
とにかく全部の楽器に見せ場があるが、ファゴットが特にオイシイ、と思う。
アメノウズメが颯爽と舞台に踊りだしてくるみたいなリズミカルなメロディがたまりません。
ちなみに、ファゴットに便乗した弦バスもちょっとおいしい。
●ファゴットの立ち位置。●
独特の「もこもこ」とこもった音のせいか、ファゴットは「オーケストラの道化者」なんていう二つ名を持っているらしく、
確かにいじられキャラというか、やられギャグキャラみたいな感じが音色に漂っています。
なのに、あのこもった音で切なげにくねくねされると、
霧のこもったような神秘的で妖艶な雰囲気が半端無い。
以下おまけ。
●女の子が苦手●
『fagott』は英語で「男性同性愛者」の隠語だそうです。あーお。
ちなみに、
木管低音の私的な違いについては、
・ファゴット…牧歌的だったり、どこか抜けてたりな感じ。遠くで鳴ってるような柔らかさ。哺乳類っぽい。
・バスクラ…ファゴットよりシャープで、輪郭や音の境目もはっきり。機械とか地を這う爬虫類っぽい。
・バリトンサックス…音がでかい。ちょっと荒くて、水っぽい感じ。明るく抜けていて彩度が高め(?)
こんな感じかなーと。
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