ユーフォニュアムイオン

















●抱っこしたいユーフォ!●
ユーフォニュアムは、チューバのちっちゃい版という感じの大きさと形。
赤ちゃんくらいの大きさです。
抱っこしながら吹く、比較的誕生が新しめの楽器。

オーケストラではあんまり見かけないからか、名前が長いからか(そうでもないか)
けっこうマイナーな部類に入る楽器。
(オーケストラでよく演奏されるのは、この楽器の誕生前に作られた曲が多いので、めったに使われていない。)

ただ、吹奏楽では活躍してます。
よく響くから目立つ主役もはれば、
一歩引いてメロディに絡みつくようなおいしい旋律を演奏もする渋い役者みたいなポジション。

●けんかをやめて〜ふたりをとめて〜●
ユーフォニアムは柔らかくて溶け込む音が出せるので、
他の楽器と同じ動きをして音をまろやかにしたりする
クリープのような役割も果たします。

他にも、2種類以上の楽器の間に入って、
音を一つになじませたりすることもできるのがユーフォニュアム、と個人的には思ってます。
色んな動きもできるので(奏者は大変だろーけど)、
よけいに他の楽器と同じ動きが必要なシーンで
重宝されるんじゃないでしょうか。

しかしその長所こそが悩みの種にもなったりして、
「色んな楽器のサポートして、忙しい割には全然目立たない・・・」とか
「他の楽器に溶け込んじゃって、自分の音が届いてないような気がする・・・」とか、
そんな悩みもあるようです。

周りで聞いてる分にはぜんっぜんそんなこと無いんですがね。
いやいやいやいや、ユーフォの音の働きは大きいです。

色々できるが故の苦労は、
新しい楽器&新しく改良された楽器の宿命かと。

クリープ感は
「ボギー大佐」というマーチなんかで感じられるのではないかと。
主旋律の裏側で、テナーサックスと一緒に気持ちよさそうに
滑走しております。
ボギー大佐はまんがB で聞けます。

●マイナスイオン●
朗々とした太い音で、個人的には超、癒し系の音です。
名前の語源も「快い、豊かな音、響き」とか
そういったギリシャ語だそうな。

「めっちゃ美声のおっさんの鼻歌」みたいな音から、
「エアリーなもふもふな音」まで手広くこなしますが、
じんわり心に響くんです・・・。


●奏者のイメージ●
優しいです。そして物知り。
他の楽器の事情にやたら詳しかったりして、

「●●(楽器名)は楽器の構造が▲▲だから、こういう動きしろって言われると大変だよね」

みたいなことをポツリと言って、
笑顔なんだか何だか分かりにくい表情で静かにそばにいる。

真面目で穏やかで優しいのですが、
一歩引いたところから物を見ているような、
現代的な冷静さもある…気がする。

でも、すました顔して妙な趣味を持ってたり結構天然だったり。

話してみると奥深くて素敵…!でもあんまり踏み込めない…

なぜならあなたマニアックすぎるから。


ユーフォニアム奏者はそんな印象です。

金管のけんか
金管が一斉にわめくとこわい。
でもその追いつめられる感じがまたたまらない。

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