コルネットのお仕事













●コルネットねためも

●コルネットとトランペット●
コルネットは「ポストホルン」という合図用の楽器に
音階を変えるシステムを付けて作られた楽器だそうです。

比較的あたらあしい時代に生まれたコルネットは、
これまでの伝統に縛られない自由な作り・演奏スタイルを確立していきます。

比べて、コルネットが生まれた当時のトランペットは
メロディを演奏するには超絶技巧が必要な難楽器。
自由に旋律を演奏できる奏者はほんのわずかで、
その技術はトランペット奏者の組織の中で一子相伝のような形で
秘密にされていた、とも言われています。

奏者を雇う側としてどちらにメリットを感じるかは明らか。
きちんと練習をすれば、きらきらとした高音域を奏でられるコルネットは、
ポピュラーな人気楽器の地位を獲得していったのだそうです。
非常に大活躍していたとか。

そして、
今まで高貴な地位にいて重宝され、活躍していたトランペットは
オーケストラから次第に姿を消していきます。

伝統に縛られて、コルネットの持つ
「効率よく音階を変える新しいシステム」の搭載を拒否した時期があったんじゃないのかな、と妄想しています。

後々トランペットにもこのシステムは搭載されることになりますが…
それがどのような影響を及ぼしたのかも、
ゆるゆる描いてみたいところです。

いやー、失墜するエリートって
何でこうむらむらキュンキュンさせてくれるのでしょう。
って、トランペットの話題で締めになってしまいました。


←Prev  Next→